知らないと危険?酒アレルギーについて
酒アレルギーとは
酒アレルギー(アルコールアレルギー)とは、その名の通り、お酒によるアレルギー反応を起こすことです。
飲酒はもちろん、アルコールが肌に触れたり、お酒の含まれた食品が原因で症状が出ることもあります。
酒アレルギーの人は、体の中のアルコールを分解する脱水素酵素を持っていないため、アルコールを分解できません。
症状には、以下のようなものが挙げられます。
- 肌が赤くなる
- 肌や口の中のかゆみ
- じんましん
- 下痢
- 喘息
- くしゃみ
- 鼻水
これら全ての症状が出るというわけではなく、お酒を飲んだ時に気になる症状がこの中にひとつでもあれば、
酒アレルギーの可能性があります。
酒アレルギーは、日本人の約50%の人が持っているともいわれています。
単純に、お酒に弱い体質というわけではありません。
重度の場合は、アナフィラキシーショックを起こす可能性もあり、知らないでお酒を飲むと非常に危険です。
酒アレルギーの診断は?
酒アレルギーの疑いがある場合、病院でパッチテストを行ってもらうことが可能です。
腕の内側など、皮膚が薄い場所にアルコールを少量塗布して、様子を見ます。
このパッチテストで、皮膚が赤くなるなどの反応が見られる場合、酒アレルギーであると診断されます。
似たような方法で、自己診断をすることもできます。
絆創膏のガーゼ部分に、アルコールを垂らして皮膚に貼ります。
15分程で絆創膏を剥がし、赤くなっていれば酒アレルギーである可能性が高いです。
気になる方は、一度試してみてください。
ただし、アルコールに対するアレルギー反応の場合と、食物アレルギーからくる反応の場合と、
2パターンがあるので注意が必要です。
食物アレルギーと酒アレルギーの関係
お酒に使用される米や麦、果物に反応してアレルギー反応を起こすこともあります。
例えば、ビールなら麦、米焼酎や日本酒には米。
ワインや果実酒などには、果物が使用されています。
これらの食品や含まれている添加物に反応して、アレルギー反応を起こすケースもあるため、注意が必要です。
アレルギーは、最悪の場合、命を落とすこともあり、決して甘く見てはいけないものです。
自分の体質をよく知ること、お酒への適性をしっかり見極めることも大切です。
また、人に無理にお酒を勧めたりしてはならない理由には、このようなアレルギーの問題も大きな理由です。
疑わしいときは病院で検査を受け、正確な診断を仰ぎましょう。